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日本人の8割「目的なく貯金」――日米中・貯蓄に対する意識調査
  東京スター銀行は、日本・中国・米国在住の20〜40歳代のビジネスパーソン900人を対象とした「貯蓄に対する意識調査」を実施した。調査によると、日本人の約8割が目的なく貯蓄をしており、約4割が具体的な将来の人生設計を持っていないと回答したという。一方、中国人の約半数、米国人では7割以上が「明確な目的を持って貯蓄をしている」と答えていることから、日本人の貯蓄に対する意識の低さが明らかになった。
 貯蓄する理由として、日本人は「仕事がなくなったり、収入が減少したりした時に備えるため」「万が一のため」「老後の生活費を備えるため」などを上位にあげた。経済成長が著しい中国では「万が一のため」に次いで「子どもの教育費のため」「旅行や趣味などの娯楽費用のため」「車や家電の購入など耐久財の購入のため」などが上位を占め、積極的な消費行動がうかがわれた。
 貯蓄や投資の実態を集計すると、「定期的に貯蓄している」と答えた割合は日本人が最も低く4割程度。米国では7割近くに達しており、「貯蓄好きの日本人、消費好き米国人」というイメージを覆す結果となっている。
 また定期的に貯蓄をしている中国人の半数以上が、月収の2割以上の額を貯蓄。さらに全体の8割以上が投資を行っており、貯蓄や投資に高い意識をもって励んでいる姿が浮き彫りになった。米国人も2人に1人が投資を行っており、日本人と比べると依然として投資意欲が旺盛なようだ。