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医療費控除 ローンなら年内中の契約で |
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安倍首相は、来年10月に予定されていた消費税率の再引き上げを2017年4月に先送りする方針を示した。ひとまずは、ほっと胸をなでおろした人もいるだろう。だが、来年は1月から相続税も所得税も最高税率が引き上げられ、本格的な増税時代に突入することに変わりはない。それなら少しでも負担軽減できる策はないかと考えるのは人情というものだ。
まずこの時期に思いつくのは医療費控除だ。これは1年間にかかった総医療費から保険金などで補てんされる金額を引き、10万円を超えた分が還付される制度。自分以外にも生計を一にする親族の分も合算できるため、総額を改めて見直してみたい。申請時には領収書が必要となるが、領収書をかきあつめて計算してみると10万円に届く額に達することもあるだろう。医療機関への交通費のほか、付添人の交通費も控除の対象になる場合があるのでしっかり確認したい。
なお、病状によっては治療が年をまたぐこともあるだろう。来年に先延ばしにしていた治療があれば年内中に“駆け込み治療”によって10万円に届かせることも検討したい。
また、歯科治療では「インプラント」を検討している人もいるだろう。審美や美容目的でない場合は、インプラントも医療費控除対象になる。総じて高額であるため、忘れずにカウントしないともったいない。
インプラントは自由診療で高額のため、現金で一括払いよりローンを利用することも多い。その場合は、ローン会社が医療機関に医療費の立て替え払いをした日(歯科ローン契約日)が医療費を払った日となるため、来年の確定申告で医療費控除が適用されるためには年内中に支払いを済ませておく必要がある。
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