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1人千円課税の出国税は19年から 年間400億円の税収見込み |
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税制改正で創設される「国際観光旅客税(通称、出国税)」は、2019年1月7日にスタート予定。恒久的に課税される国税として「地価税」以来の27年ぶりの新税だ。外国人、日本人にかかわらず、出国時に1人1千円が課税される。外国人観光客は帰国時のみだが、頻繁に海外出張する日本人ビジネスマンは少々負担が多くなる。ちなみに海外では出国税は珍しくない。韓国は約1千円、アメリカは外国人だけ約1500円、ドイツは航空券税で約1千円〜6千円、オーストラリア約5300円など。
今回の出国税は、2020年の東京オリンピックに向けて急増する外国人旅行客を見込んでいる。政府は3年後の訪日外国人旅行客の目標数を年間4千万人と設定。2016年は2400万人だったが、その1・7倍だからかなり強気だ。達成すれば国に年間400億円の税金が流れ込むことになる。
財源の使途は、「快適に旅行できる環境整備」「国の魅力に関する情報の入手の容易化」「観光資源を整備し、地域での体験満足度を向上」とする。だが、まだ具体的な政策は見えてこない。一方で、外国人観光客の急増で、「観光公害」が続出している。観光地で地元民が路線バスに乗れない、民家で許可なく宿泊させるヤミ民泊が横行するなどのトラブルが深刻化。実質的な「環境整備」を行うなら、観光関連業者はもちろん、地域住民の要望やアイデアを柔軟に取り入れてほしいものだ。
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